前回ディスクロータが外れるかやってみたところ、無事緩んでくれたのでフロントディスクロータを交換します。

前回はボルトを緩めたところまで。

フロントを持ち上げる必要がありますが、フロント用のメンテナンススタンドは前回失敗しているので、リアのメンテナンススタンドとバイク用ジャッキで上げます。
ジャッキはダブルクレドールのフレームの先の方のギリギリ平らなところへ。
リアのメンテナンススタンドを使わずにジャッキアップしようとしましたが、ジャッキの位置がなかなか定まらないのでメンテナンススタンドを併用しました。
バイクの重心次第なのかと思いますが、これで素直にフロントがアップしてくれました。
前回仮組したキャリパは、外しておきます。

フロントアクスルのロックボルトを緩めて、アクスルも緩めます。

フロントをジャッキアップしてタイヤ下にブロックを置いた状態でアクスルを抜きます。
最後はラチェットの延長バーを反対側から押し込んでアクスルを抜き取り。

無事アクスルが抜けました。ブロックを外してホイールを抜き出します。
右にはフランジ付きスペーサ、左にはスピードメータ用ギアが入ります。

ディスク交換手順は、こちらを参考にさせていただきました。
ディスクのロックボルトは緩めてあったので、ラチェットで取り外します。
緩み止め剤が結構多めに入っていたようです。

M8 P1.25 上タップで緩み止め剤を除去します。

Arashi のWaveディスクと新品の純正ボルト。
ボルトには緩み止め剤が少量ついているだけですが、これでも充分なのだとか。
位置決めして、ボルトを締めていきます。

9割がた締めこんだら、ロータに時計回りにテンションを加えて、ボルトとのガタを取りつつ仮止め。

最後に規定トルク25Nm(18~28Nm)で締め付けて完了。
緩める時のガチガチの状態からは考えられないほど普通のトルクです・・・。
ネジロック剤もこんな少量でよいのか?と言った量ですが・・・。

組立てます。
ベアリングは、そこそこスムーズに回るのでそのままで。
右はスペーサ下にグリスを塗ってスペーサを取り付け。

左はグリスを塗ってからメータギアを取り付け。
今回はベアリングの清掃は行っていないので、左右とも防錆目的レベルでのグリスの塗布です。

ホイールを所定の位置に持ってきて、ジャッキを上げ下げして位置決め後、グリスを塗布したフロントアクスルを差し込みます。


アクスルをねじ込みます。左のメータギアケースとフォーク先端の周り止めがかみ合う位置に注意しつつ。
フロントアクスルをねじ込んだら、フロントタイヤを接地してから所定のトルク 75Nmで締めて、ロックナット2本も25Nmで締め付け。
余分なグリスをふき取って、ロータをパーツクリーナで洗浄したら交換作業は完了・・・なのですが、せっかくフロントを上げられる状態なので、ブレーキホースの取付までやってしまいましょう。

SWAGE LINE 800mmです。前回よく調べずに10㎝ロングと言うことで950㎜を入れたらめちゃくちゃ長すぎ。
純正のホースはバンジョー To バンジョーで760㎜でした。
バンジョーが片側20㎜として840㎜、80㎜程延長と言うことになります。
バンジョーボルトはBrembo用 M10 P1.00のステンレス製。

マスター側のバンジョーはあらかじめホースにねじ込んでおきます。12Nm
ステンレスバンジョーボルトで締め付け。 23Nm

車体側にホースのねじれを取りつつ通して、キャリパー側のバンジョーを仮組み。
フロントを浮かせてホースの位置決めを行います。

ホースクランプを仮止めしてから、キャリパー側のステンレスバンジョーボルトを締め付け。 23Nm

最後にキャリパー側のバンジョーを締め付けます。
と言っても通常のトルクレンチでは締められないので、クローフットレンチを使いました。 12Nm
ここまで来たら、もうひと頑張り。
フルードを入れてしまいましょう。
例によって、キャリパー側のブリーダボルトからシリンジでフルードを注入・・・リザーバまで充填されました。
マスター側のブリーダボルトも緩めておいた方が後のエア抜きは楽だったかな?よく知らんけど。

リザーバランクにフルードを足して、さあエア抜きを・・・と言うところでまた虫が・・・リザーバタンクに飛び込んできました。
何でうちの周りの虫は邪魔ばかりする・・・。

1.5m程のホースを買ってきて、まずはマスターのエア抜き・・・その後キャリパー側も。
キャリパー側は前回うまく動かなかったワンウェイバルブを使ってみましたが、今回はスムーズに。
マスターが12.7Φ→15Φになって送り出されるフルードの量も増えたせいでしょうか?
でもあまりにも順調で、リザーバがすぐ空になるのに気が付かず、マスター側からやり直すことしばし。

エア抜きが終わったらリザーバのMAXラインまでフルードを足して、ブーツを入れ蓋を閉めて完了。
蓋はボルト止めじゃないので、外す時の心配は軽減されます。

取りあえずフロントのBrembo化+ディスクロータ交換完了。
錆が出ていたロータもピッカピカに。
ブレーキレバーは少し硬くなったような気がします。
取りあえずレバーを締めて一晩放置してエア抜きの完了+ネジロック剤の固化を待つことにします。
追記:ロータ交換後確認するとノーマルブレーキのロータ当たり幅は約27㎜、Brembo 4potのロータの当たり幅は33㎜でした。
やはり交換して正解でした。
定番です。6角レンチのヘッドもついているところが、一般的なショックドライバとの違いですかね?
精度もよさそうです。
今回はこれのゴールドです。台湾製の模様。レビューでも評判は良さそうです。
予算的に何とかなればこれで。
尚、ショップで購入とともに取り付け依頼すれば3000円ほどの工賃で作業してもらえる模様。
チタンボルトにする手もありましたが、まずは純正のボルトで。レースに使う訳でもないので。
純正オリジナルだと720㎜相当のホースになりそうです。
アップハンにした関係で長さを調整しました。
バンジョーはこれの20°で。
バンジョーボルトは締め付けトルクが稼げるステンレス製にしました。
ホースを規定トルクで締め付けるには通常のソケットは使用できないので、こういうのを使います。
SWAGE LINEのホースのロックナットは13㎜でした。

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